京人形師

平安雛幸HEIAN HINAKOU

平安雛幸 HEIAN HINAKOU

ただ鑑賞するばかりでなく睦まじき生涯の伴侶として、末永くご寵愛いただきたく慎んでお届けいたします。

京都は日本の心のふるさと。
侘び寂びそして雅びという日本人の美意識は、すべて京都から生まれました。

そして、人形の故郷もまた京都です。
京人形は幾星霜を経てなお人々に愛され育まれ暮しの奥深くに根づいています。
平安の昔から伝えられる雅びな京人形の歴史。
時代や生活様式は大きく変わっても、人形を、そして我が子を愛し慈しむ人々の気持に変わりはありません。

今後も一世雛幸の代より伝承し続けてきた一子相伝の技と、
有職雛人形司たる自負の念を礎に、丹精に丹精を重ねて創作御雛を仕上げて参ります。

ABOUT平安雛幸について

一世紀を遥かに越える歳月を経て
代々磨き続けた有職の美

創業260余年。安政2年、初代雛幸が雛人形づくりを始め、大正3年には東京大正博覧会にて二世雛幸作「三代将軍御庭遊人形」が宮内省より御買上賜る。昭和45年、三世雛幸が有職雛人形の継承が認められ黄綬褒章を授章。平成元年、四世雛幸が伝統工芸士に認定。平成11年、現五世が四世雛幸に師事。平成11年、「五世雛幸」を襲名。経済産業省指定産業「京人形」伝統工芸士。
現在に至るまで、有職雛人形司として数多くの創作雛を手がける。

PROFILEプロフィール

五世雛幸GOSEI HINAKOU

五世雛幸 GOSEI HINAKOU

平成11年、父でもある先代、四世雛幸に師事。
京の工房内で先代と共に技術研鑽に励み、平成21年、五世・平安雛幸を襲名。
襲名後も、現状に満足することのない飽くなき職人魂は健在で、人形制作に謹しむ傍ら、幼小より磨いてきた木彫の技術を高めるため、京仏師 林清嗣師に師事。自らの京人形に最適とも言える京頭の原型を制作するなど、今後も更なる活躍に目が離せない。

経済産業省指定産業「京人形」伝統工芸士

REPORT潜入リポート

増村人形店が貴重な名匠の作業場に潜入!

平安の雅をいまに伝える一子相伝の技とこころ
REPORT 01
「平安雛幸」のあゆみは
京の雛人形づくりの歴史と共に

「雛祭り」が現在のような形になってから250年あまり。平安雛幸の歴史は、京の雛人形づくりとともにあります。江戸宝暦年間、人形屋幸助が人形つくりをはじめたことが前身です。安政2年に幸助あらため、初代・雛幸が四条で雛人形を手がけるようになりました。有職人形司としての継承が認められ、三世が業界初となる黄綬褒章を受けました。

いかにも京の路地といった風情ある小路に、雛幸の工房は佇みます。店舗兼工房には、長い年月を物語る書が掲げられており指折りの老舗らしい趣があります。

  • 平安雛幸 武者小路実篤の書

    武者小路実篤より京人形組合に贈られた書も雛幸工房内で見ることができる。『人形よ 誰がつくりしか 誰に愛されしか知らねども 愛された事実こそ 汝が成仏の誠なれ』

雛幸のお雛様は、凛とした姿勢のよさと気品にあふれています。お殿様は、堂々と男らしく。お姫様は十二単衣を理想とし優美に。

「お姫様は、ふわっとやさしい雰囲気を醸し出したい。だから、襟も一枚のところを裏地で二枚にするなど工夫を凝らして。目に見えない部分にまでこだわりたい」

と、五世雛幸。
代々続く京の手わざを受け継ぎ、細部にいたるところまで気を配っています。京人形司の役目は、最高のものを選びぬき、結集してさらにいいものを生み出すことだと考えています。

REPORT 02
人形の幸せを願うことが
平安雛幸のしあわせ

若き五世雛幸は父である四世に師事し、平成28年に伝統工芸士の認定を受けました。幼い頃より書道や木彫りに親しむほか、さらに京仏師の林清嗣氏に習います。公家の礼式を映す人形司の技は、まさに父子相伝。

「小さい頃から自然に覚えてきた門前の小僧なんでしょうね。父から教えてもらった記憶はなく、むしろ、父が遺してくれた人形から学び得ることが大きいんですよ。人形づくりは、やればやるほど理想が遠のいていくもんです。一生かかってもその理想に辿りつけるんか、わかりません」

と、五代目。
元来、人を喜ばせるのが大好きで、そのための努力はいとわない性分です。幼少期より鍛えられた五世雛幸の「書」も、作り上げられた人形の作札や色紙に書く文字まで美しくなくてはならないという先代雛幸の想いがそこにあったのではないだろうか。

「人形の増村さんとは、縁あって三世代にわたるおつきあいです。昔は、大阪の松屋町からリヤカーでここ四条まで人形をとりに来てくれたと聞いています。ありがたいことですね。いつの時代でも、人形は作者のもとから旅立っていきます。これからどんな出会いがあるのか?どんなことを語りかけられるのか?雛人形の幸せを願うことが、しいては誰かの幸せを願うことにつながると思っています」

仲睦まじき伴侶として、末永くかわいがってもらえるお雛さんを届けたい―平安雛幸の想いは、世代を越えて受け継がれています。

MASUMURA'S Eye
平安雛幸 作業シーン

全ての工程を五世自ら必ず目を通すため、製作数は自ずと限られる。

平安雛幸 作業シーン

ほとんどの正絹裂地の文様や配色は雛幸オリジナル

平安雛幸 作業シーン

細部に至るまで決して手を抜かない。写真は手描きの裳袴部分。

平安雛幸 作業シーン

製作に使う道具もほとんどが専門の職人に別誂で作ってもらったものを使用。

平安雛幸 作業シーン

増村人形店に納品するほぼすべての雛幸の人形は京手足師・澤野正の爪付きの最高級品です。

平安雛幸 作業シーン

親戚でもある名匠・京頭師川瀬猪山のお顔が毎年、日本一多く刺さるのも平安雛幸のボディです。

MOVIEムービー

MASUMURA×平安雛幸

増村と各作家とのお付き合いが生み出した世界にふたつとないオリジナルオーダーメイド人形

世界でたった一人の貴方の大切な方には、世界でたったひとつの名品こそ相応しい。
その想いは日本を代表する名匠の手で形となる。
良き日の思い出が詰まった着物や帯を市松人形や雛人形に。
お子様のお名前が彫られた五月人形や、のぼり旗etc..。
ぜひお客様の想いをお聞かせください。増村人形店がお手伝いさせていただきます。

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「本当に良いものだけを、本当の言葉にのせてお伝えする」

今、節句人形市場では粗雑な商品とホンモノの商品が入り混じっております。
しかしながら、お客様がご自身でその選択をして頂くには節句人形はあまりに専門性が高いように感じます。
つまり、我々売る側の責任は非常に重く、増村人形店では、 「本当に良いものだけを、本当の言葉にのせてお伝えする」を信念に日々お客様に接させて頂いております。
ここを御覧になって頂いているお客様には、その玉石混淆の商品群の中からホンモノの商品を見つけ出し、大切な人にお贈り頂きたい。

そして『増村人形店』が少しでもそのお手伝いをさせて頂けたら幸いです。

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