京人形師

小西 清甫KONISHI SEIHO

小西 清甫 KONISHI SEIHO

幸せのカタチを人形で表現する。ひとりひとりの生きる道に寄り添うように……。

元来、人形は人が「誰かの幸せを願う心」を形にしたもの。
そして、日本の豊かな感性が息づくもの。

私共の人形に関して「なぜここまで手をかけ、より難しい着付けに拘るのか?」とご質問を受けることが御座います。
確かに無駄に思われるかもしれません。
ですが、私どもは、その心と感性に忠実でありたいのです。
だからこそ、私どもは知識、勘、熟練を日々重ね、蓄積し、さらに現代感覚の意外な発想にも意欲的に取り組んでいます。

皆様の " 誰かの幸せを願う心 " を私どもの人形に込めてお贈り頂ければ私どもも幸せで御座います。

ABOUT小西 清甫について

固定観念に囚われない着付けへのこだわり。
伝統的かつ独創的な人形制作。

創業は明治22年、初代・奥山弥三郎が人形づくりを始める。昭和39年に奥山健二郎が二代目を継承。昭和43年、小西清一が三代目を継承し、昭和61年、通商産業大臣表彰、伝統的工芸品産業功労者表彰を受賞。その翌年に現代表の小西司郎が四代目を継承。平成13年には『清甫』として、130年に渡る活躍と数々の伝統的かつ独創的な人形制作活動が認められ、京都府・京の老舗百年優良店認定を受ける。平成19年、小西司郎が京都府伝統産業優秀技術者賞、翌年に伝統的工芸品産業功労者表彰を受賞。平成27年には瑞宝単光章を受賞する。

PROFILEプロフィール

小西 清甫KONISHI KEIHO

小西 清甫 KONISHI KEIHO

昭和16年、京都に生まれる
昭和60年、日本ひな人形協会認定 伝統工芸士
平成元年、伝統的工芸品産業振興協会認定 伝統工芸士
平成元年、「清甫」の号を受け継ぐ

通商産業大臣表彰受賞
伝統的工芸品産業功労者
京都府 京の老舗認定

REPORT潜入リポート

増村人形店が貴重な名匠の作業場に潜入!

「このお雛さんはどんな子の元に届き、どう飾られるのか?と想像しながら手を動かすのが楽しい。わくわくしてくる」
REPORT 01
遊び心いっぱい。雅な京雛から
独創的な作品まで変幻自在

京都市下京区五条。黄緑の看板が目印の店先には、蹴鞠で遊ぶ子どもたちの人形が飾られています。おぼこく、今にも蹴鞠を蹴り上げそうな姿に見ているだけで顔がほころびます。

雛幸のお雛様は、凛とした姿勢のよさと気品にあふれています。お殿様は、堂々と男らしく。お姫様は十二単衣を理想とし優美に。

「子どもの成長は、親にとって何ものにも代えがたいよろこびです。人形も童心を形どったものが好きで、どんな子の元に届き、どう飾られるんかな?と考えながら手を動かすのが楽しい。自分がわくわくしてこそ、誰かを笑顔にすることができると思います」
と、ほがらかな小西司郎さん。
手がける作品は、王朝宮廷を再現した伝統的なものから遊び心いっぱいの創作人形まで変幻自在。
  • 蹴鞠で遊ぶ子どもたちの人形

    蹴鞠で遊ぶ子どもたちの人形がお出迎え

創業は明治22年、初代・奥山弥三郎さんが人形づくりをはじめ、人形店を開いたのが始まりです。昭和62年、小西司郎さんが四代目となりました。130年に渡る歴史と技が認められ、平成13年には京都府の「京の老舗表彰」を受けています。日本の伝統文化と共に、のれんを紡いできた数少ない老舗です。

REPORT 02
やっぱりうれしい「十五人揃」の七段飾
主役を際立たせるためには、個性的な脇役がいる

雛飾りは今の時代を反映しています。住環境の変化からか、男雛女雛一対のシンプルに飾る傾向になってきました。

「十五人揃の段飾りには、それぞれ役割があるんですよ。人は支えあって生きているように、主役を際立たせるためには、脇役がいりますやろ。三人官女はお世話係。五人囃子は、能楽で宴を盛り上げてね。警護役が左大臣・右大臣。仕丁(しちょう)は庭掃除や雑用などをやってくれる係でとても表情が豊かです。なかには魚釣りをしているのもあって、ええよね。お雛さんは『お祭り』でしょ。だから昔は、よく人形で遊ぶ姿を目にしたもんです。もっとお雛さんで遊んで日本の伝統文化を感じてほしい」

史郎さんは、京人形商工業協同組合の40周年で「仕丁の休日」という題で魚釣りをモチーフにした創作人形を出展。そのユーモラスな作風は業界をも魅了します。

かつて小西史郎さんは、師匠と慕う人形司の工房を訪れた際、人形の腕を折り曲げる「かいなおり」という作業を目にしました。

「最後の仕上げとなるかいなおりを一切の道具を使わず、手業ひとつですっと仕上げはったんです。思わず、目を見張りましたね」

と、尊敬の念を語ります。そして、憧れだけで終わらせず、自身も鍛練を重ね、見るも鮮やかな手技を身につけました。

小西清甫の仕事ぶりは、まさに総合芸術です。仮に左右対称であっても、組み合わせて見れば違和感が生じることがあります。そのために、顔立ちや着物の柄、雰囲気など全体のバランスを見ながら美しくなるように整えていく感性と技が求められます。さらに、どう飾られるのか?にまで思いを馳せるそうです。

京人形司としての経歴は輝かしく、京の名工(京都府伝統産業優秀技術者賞)、伝統的工芸品産業功労者表彰を次々と受賞。平成27年には瑞宝単光章勲章まで受けています。しかし、こうしたことに満足することなく、常に新しいものから学ぼうとしています。目標は童心を形にすること。いつも誰かの笑顔が生まれることを願っています。

MASUMURA'S Eye
小西 清甫 作業シーン

京人形組合40周年記念展示作品「仕丁の休日」。

小西 清甫 作業シーン

輝かしい受賞歴と共に脈々と受け継がれる伝統の技。

小西 清甫 作業シーン

老舗の歴史を証明するかの如く並ぶ無数の反物。

小西 清甫 作業シーン

工房内に飾られた清甫の代表作の御衣裳でもある「御即位の儀の際の御真影」。

小西 清甫 作業シーン

清甫の人形の全工程は小西家の人間の手のみで仕上げられる。

小西 清甫 作業シーン

京頭師川瀬猪山と清甫による作品は京人形最高峰の組み合わせの逸品。

MASUMURA×小西清甫

増村と各作家とのお付き合いが生み出した世界にふたつとないオリジナルオーダーメイド人形

世界でたった一人の貴方の大切な方には、世界でたったひとつの名品こそ相応しい。
その想いは日本を代表する名匠の手で形となる。
良き日の思い出が詰まった着物や帯を市松人形や雛人形に。
お子様のお名前が彫られた五月人形や、のぼり旗etc..。
ぜひお客様の想いをお聞かせください。増村人形店がお手伝いさせていただきます。

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「本当に良いものだけを、本当の言葉にのせてお伝えする」

今、節句人形市場では粗雑な商品とホンモノの商品が入り混じっております。
しかしながら、お客様がご自身でその選択をして頂くには節句人形はあまりに専門性が高いように感じます。
つまり、我々売る側の責任は非常に重く、増村人形店では、 「本当に良いものだけを、本当の言葉にのせてお伝えする」を信念に日々お客様に接させて頂いております。
ここを御覧になって頂いているお客様には、その玉石混淆の商品群の中からホンモノの商品を見つけ出し、大切な人にお贈り頂きたい。

そして『増村人形店』が少しでもそのお手伝いをさせて頂けたら幸いです。

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